大阪市阿倍野区の心療内科・精神科・児童精神科
あべのこころの診療所
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正常なこどもでも、機嫌がよく元気な状態から、むっつりして内気な状態へと、気分はすぐに揺れ動きます。このような気分の変動が精神障害の現れであることはめったにありません。双極性障害の場合は、こうした正常な気分の変化よりはるかに深刻で、それぞれの気分の持続期間が数週間もしくは数カ月と極めて長くなりがちです。
こどもの双極性障害は比較的少数です。以前は、年少児(4~11歳)が1日に何度も激しいかんしゃくを起こす場合に、しばしば双極性障害の診断が下されていました。現在、そのような小児は双極性障害ではなく、重篤気分調節症と考えられています。双極性障害は、典型的には青年期の中期または成人期の初期に始まります。 青年の双極性障害は、成人の双極性障害と似ています。
原因は不明ですが、双極性障害を発症には脳の化学的な異常や解剖学的な異常が関与している可能性があります。双極性障害の小児では、ストレスが双極性障害の引き金になる可能性があります。また、甲状腺機能亢進症や注意欠如・多動症(ADHD)といった他の病気でも、双極性障害に類似の症状がいくつか現れます。環境中の特定の薬剤や毒性物質(鉛など)でも双極性障害に類似の症状を引き起こすことがあります。最近の研究では、大麻製品を使用している青年において特定の精神病性障害(すなわち、双極性障害および統合失調症)の発生リスクが高まることも示されています。
多くのこどもでは、双極性障害の最初の症状は1回または複数回の抑うつ状態です。主な症状は、抑うつ状態と交互に現れる様々な程度の高揚感と興奮状態(強いものは躁状態、弱いものは軽躁状態)ですが、抑うつ状態の方が多くみられる場合もあります。激しい気分の変動を経験することがあります。
躁状態の症状が現れている時期には、睡眠障害が起こり、攻撃的になることがあります。非常に積極的な気分になったり、イライラすることがあります。早口で話すこともあります。様々な考えが次々と心に浮かぶこともあります。誇大妄想を抱くことがあります。例えば、自分には偉大な才能がある、あるいは重要な発見をしたなどと思い込みます。判断力が損なわれるため、青年の場合、見境のない性行為や無謀運転など、無責任な行動をとることがあります。より低年齢の小児は、劇的な気分の高揚を経験することがありますが、そうした気分はわずかの間しか持続しないのが一般的です。学業成績は悪化しがちです。
抑うつ状態の症状が現れている時期には、双極性障害の小児も、うつ病の小児と同様、過剰に悲しがり、日常的な活動への興味を失います。思考や動作が緩慢になり、通常より睡眠時間が長くなることもあります。小児は強烈な絶望感や罪悪感を抱えることがあります。
双極性障害の小児は、多動の状態が続く注意欠如・多動症の小児とは異なり、それぞれの症状が現れている時期以外は正常に見えます。
多くの場合、症状は徐々に進行します。しかし、この病気を発症する前から、非常に気まぐれで扱いづらい子どもである場合が典型的です。
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